
活性原酒 雪っこ

Episode 1 〜新しい時代に〜
敗戦後、酒類の自由化が進み、また当時の大蔵省は財源拡充の一環で、醪様の清酒を「活性清酒」として拡大緩和しました。 主に東北の清酒メーカーたちは、待っていましたとばかり一斉に清酒醪様のものをそのまま瓶詰めにして発売しました。しかし、醪は生きています。当然、瓶の中で再発酵して栓がとんだり、破裂したり、ましてや発酵しすぎた中の液は呑めたものではありませんでした。メーカーの中には再発酵に備えて栓の代わりにワラを詰めたというお粗末もあったようです。 全国的に、小売店様からはもちろん消費者様からも活性清酒は大不評を頂きました。各メーカーのほとんどはこの活性清酒というジャンルから手を引いたそうです。

Episode 2 〜誕生と苦労〜
そんなとき、弊社では再発酵しないで長期間容器に保存でき、風味も甘く、うまくて酔いも強い活性清酒を開発して、瓶詰め、缶詰にして販売の準備をしました。活性原酒「雪っこ」の誕生です。 しかしいざ発売となると、先の活性清酒でこりごりしていた小売店様からは相手にもされませんでした。弊社の販売員は困りはて、「まずは飲んでみて下さい」と製品を開けて店主様に勧めると、「これはうまい!」と感心してくれるものの、再発酵を恐れてすぐに扱ってはくれませんでした。苦労して説明したり、根気よく売り込んだりして少しずつ置いてくれるようになりました。
- ※こちらの動画は震災前に放映されていた雪っこのTVCMです。
Episode 3 〜二つの活性化〜
仙台国税局酒税課へ「雪っこ」の届けを出しました。 酒税課に顔を出したところ、「雪っこは素晴らしくうまいが、うまいのでたくさん呑んだ者はみな腰が立たなくなってひどい目にあった」とお褒めの言葉を頂戴しました。 雪っこの缶詰を冷蔵庫に入れておいて夏か秋になると風味が熟して素晴らしいという人もいます。 雪っこは開発、販売、PRと会社総力をあげての大成功であり、清酒を活性させたばかりでなく、酔仙酒造も活性化させてくれたものの一つです。
雪っこのおいしい飲み方
販売方法について
なお、個人のお客様はでご購入を希望される方は、お近くの酒販店様へお問い合わせいただくか、弊社オンラインショップからご購入いただきますようお願いいたします。
また、お取り扱いを希望される酒販店様・飲食店様はお手数ですが、弊社販売課(TEL:0192-47-4130)へご連絡ください。
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飲酒は20歳を過ぎてから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒はなによりも適量です。飲んだあとはリサイクル。