美酒を伝承する人たち
「手伝いをきっかけに、早10年目!三浦 槇悟」
蔵人インタビュー第8弾は、社員とは少し違った形で酔仙と関わりはじめ、現在は蔵人としてご活躍中の三浦槇悟(みうらしんご)さんです。
それでは、どうぞ!
ーではよろしくお願いします。三浦さんが酔仙酒造でお仕事を始めたきっかけを教えて下さい(インタビュアー)
三浦さん:もともと夏野菜とお米を中心に作物を作っていて、畑作りから収穫時期の春〜秋にかけては農業、冬はコンビニでアルバイトをしてたんです(笑)。アルバイトが夕方からだったので、朝の時間も働きたいなと考えていた時、ちょうど酔仙の求人を見つけたのがきっかけですね。

三浦さん:兼業と言っても、自分はそんな大層な感じではないです(笑)。畑の休眠期である冬に働かせてもらっている、酔仙バイト暦10年目です!農業も酔仙での仕事も、苦労だと思ったことはあまりないのですが、朝はゆっくりしたい派なので、朝早いのは辛いですね(笑)
三浦さん:自分が行う農法が「無農薬の有機野菜」で、微生物が相手なんです。いろんな要素はありますが、お酒造りも発酵などの工程で微生物の力を借りている。そのサイクルや扱い方を学びたい思いはありました。
三浦さん:最初はお手伝い的な仕事でしたが、今は新しいお酒造りにも関わらせていただいていて、職人さん達との関わりが多いですね。逆に営業さん達との関わりが少ないのが少し寂しいですが。
職人さん達は寡黙な方が多く、ひた向きに仕事をきっちりこなす、まさに「THE 職人」!という感じです。

ー現在、新しいお酒造りを任されているそうですが、想いを聞かせて下さい。
三浦さん:仕事の中でお酒造りの工程は知っていましたが、自分で「イチ」から作れたら面白いんじゃないかという思いがありました。自分はコーラとか泡が好きなので(笑)炭酸の日本酒を作りたいなと。酔仙には『shuwawa』もありますが、もっと炭酸が強いスパークリングが希望でした。
あと、自分の田んぼで「イチ」から作ったお米で、自分好みのお酒を作ってみたかったんです。
ーそして、今回出来上がったのが『氷上40(ひかみよんまる)』という商品ですね?
三浦さん:はい、『純米大吟醸』『山廃純米大吟醸』『純米大吟醸スパークリング』の3種類があります。
高精白の米を低温でゆっくり醸したお酒は、フルーティーで華やかな香りと綺麗な酒質でありながらも無濾過原酒の力強い味わいが楽しめます。特にスパークリングは瓶内二次発酵後、滓を取り除き、キメが細かく強い炭酸に仕上げています。お祝いや華やかなシーンにぜひオススメですね。
氷上40 Webサイト https://hikami-mii.jp/
ーはじめて「イチ」から作ったお酒の出来栄えは?
三浦さん:味も香りも華やかで、自分ではよくできたと思っています。日本酒はどうしても劣化していくものなので、詰めた後の変化がどうなっていくのかと....期待と不安の両方です。出来立てが一番美味しいので、すぐ飲んでもらえたら良いですね!
お酒が形になった今、大変有難いことに、『IWC SAKE部門 純米大吟醸【銅賞】』や『日本パッケージデザイン大賞 アルコール部門【銀賞】』を受賞させていただきました。これまでパッケージや色んな面でも沢山の方が関わってくださっているので、責任持ってお客様に届けたいですし、もっとこのお酒に対してしっかりやっていかなきゃと思っています。

ー最後に、心がけていらっしゃること、今後さらにやっていきたいことを教えて下さい。
三浦さん:心がけというか、自分的には「成るように成る(笑)」がモットーです。専門的な部分で気をつける部分は多々ありますが、制御しようとしても微生物が相手なので難しい。生き物ですから。であれば微生物が活動しやすいように環境を整えてあげる。邪魔をしないよう特性を理解して「良い意味で成るように成る」ですかね!新しいお酒はまだ始まったばかりなので、「これから」をしっかり形作ってやっていきたいです!
関連記事
酔仙酒造の更新情報をチェック!
- Twitterで最新情報を確認する
- メールマガジンで情報を受け取る