蔵人便り

間もなく一年。前を向いて、ときには振り返って。

 

昨年9月に仕込を開始して以来、10月17日の「雪っこ」初出荷〜年末の「初酒槽(はつふね)」発売まで「やるぞ!」という気持ちはあるものの正直なところ「本当にできるのか?」と不安を抱えながらこれまでやってきました。

今酔仙では純米酒を仕込んでいます。このお酒は水、米、酵母、麹菌など、原料全てを岩手産にこだわった「オールいわて」の純米酒。震災以来一寸先も見えず、手探りしながら進んできた復興の途ですが、出来ることにはこれからもチャレンジしていきます。

 

純米酒の酒母を育成しているところ。異例の寒さで温度管理も試行錯誤!

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軽やかな泡が上がってくるのは、元気な酵母が力強く増殖している証拠です。

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あの日から1年が経ちます。被災者の課題は「暮らしの再生」、「この現実の整理」、「亡くなった人を自分たちの心の中でしっかりと送ること」だと思います。

どうにかこうにか・・・酒造りも復興計画も、綱渡り状態でここまできました。そして先日はお陰さまで新工場の地鎮祭を迎えることが出来ました。本当にありがとうございます。

 

☆セキュリテ被災地応援ファンド、もう少しで目標達成となりそうです。ぜひ皆様の応援をよろしくお願いします。

http://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?st=a&fid=201

この記事のライター

金野泰明

醸造課・蔵人 醸造事務、室の子 金野泰明

酔仙で働けること、酔仙を飲めることがありがたいことです。ご支援、ありがとうございます。良い仕込みができるよう、落ち着いた気持ちで仕事に取り組むことを心がけています。

オススメのおつまみきのこ関係、チーズ関係、豆腐

この記事へのコメント

昭和57、58年頃に、陸前高田の高頭邸の設計と監理に出向いた者(当時の設計事務所名は、環境設計工房)ですが、高頭さんと酔仙酒造との関わりを知っており、陸前高田の駅から歩いて数分の距離に有る会社に挨拶に出向いた記憶が有ります。
昨年の震災時から心配しておりましたが、酒造名を忘れており、本日若旦那(?)がテレビに放映されていて、やっと思い出しました。
私の記憶はあっていますでしょうか?

【投稿】茅野 益実

昨日、テレビにて酔仙酒造さんの辛いことや
頑張っている姿をみて安心しました。
私はわずかな年金しかもらえず軽い脳梗塞を患い
なにもお手伝いできないことにもどかしさを感じています。
遠く千葉から気持ちだけ応援させて頂きます。
どうか健康に気をつけて無理せず ゆっくりと
再建していって下さい。

【投稿】大野

今日 雪っこを受け取りました。

これからも、製品を購入することで応援していきます!

【投稿】いわちゃん

今から40年近く前になりますが、まだおむつも取れない頃から、陸前高田大石沖の酔仙工場のすぐ隣に7年程住んでいました。今は主人の実家、マレーシアと東京を行ったり来たりの生活ですが、東京でも酔仙酒造さんのお酒を懐かしく思い、よく口にさせて頂いています。あの震災の後、酔仙酒造さんの事をとても心配していましたが、再生に向けて頑張っていらっしゃる様子をお伺いし、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。特にあの震災の後は、なるべく岩手産の製品を買うようにつとめています。勿論、酔仙酒造さんのお酒もです。ちなみに酔仙酒造さんのお酒は、マレーシアの日本料理店にも置いてありますよ。心から酔仙酒造さんの復興を応援しています。

【投稿】渡辺

先日15日、「雪っこ」到着しました。お礼が遅くて申し訳ありません。娘夫婦とにぎやかに飲みました。ありがとうございます。体がポカポカして雪国のお酒を実感しました。
 酔仙への出資をきっかけに、被災地の報道のなかで、仏壇に雪っこが供えられていること、地元の飲み会に雪っこが登場することなどに気づくようになりました。                      千厩は気仙沼街道沿いの町ですね。去年の夏、気仙沼を訪れ時、見かけました。関心を持つと、被災地のあれこれに目が向きます。これからも長く、復興の足取りを見守っていきたいと思います。
地元の蔵元として、大きく大きく育っていってくださいますよう期待しています。

【投稿】斉藤さち子

初めて投稿させて頂きます。
私は平成6年?9年の3年間仙台で勤務し、水門の営業をしていました。仕事の計画が多い三陸沿岸を車で良く走りました。
また陸前高田市は、当時勤務して会社が受注した「川原川水門(気仙川と高田松原の間に設置)」の工事中で、時々訪ねて市役所の近くの「ホテルえびすや」に泊めて頂きました。
昨年の大震災でご縁のある、陸前高田市や「酔仙」の酒蔵が津波にのみこまれる“映像や動画”を見て言葉もありません。
ボランティアに行く勇気もなく、義援金や被災地の商品を買わせて頂く事で、ささやかな応援をしています。
*前置きが長くなりましたが、私はソフトボール協会の役員をしており、今年の大会の”賞品”に「酔仙酒造」さんの清酒を考えています。予算は6万円で(1.8リットル入り12本)なのですが、パソコンで見ると「上撰酔仙」なら予算内に収まりそうです。

【投稿】馬場 正明

今「雪っこ」を味わっています(^-^)
年末に帰省したときに立ち寄ったスーパーで販売しており、驚きと感動してしまいました。まさかこんなに早く味わえるとは、貴社の皆さんの努力に頭が下がります。私にとって雪っこは、人生の節目に、欠かせないお酒です。若い頃、東京に向かう新幹線の中で望郷の念にかられながら飲み干した甘苦い記憶、今の主人と出会い、都会育ちの彼が始めて気に入ったお酒が雪っこということ。子供が生まれ、家族皆で大晦日に乾杯した雪っこ。いろんな思い出があります。去年の悲しい出来事は未だに私自身、立ち直れない部分もありますが、こうして雪っこの商品製造、販売にこぎつけた皆様に尊敬の念を感じてしまいます。人間って強い、岩手の人は本当に素晴らしい!
今まで冷蔵庫に保管していましたが、私自身も強くならなくてはと思い、蓋を開けた次第です。雪っこはやはり、甘くて少し辛くて深みがあって、優しい味がつつみこんでくれました。大好きです!

【投稿】北上市出身の栃木県民

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飲酒は20歳を過ぎてから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒はなによりも適量です。飲んだあとはリサイクル。