蔵人便り

酔仙酒造 × 松徳硝子 コラボ商品開発記 Part3

s_s_title2.png

株式会社シナップ 酔仙酒造復興支援プロジェクトリーダーの柿内です。前回の「酔仙酒造 × 松徳硝子 コラボ商品開発記 Part2」でお伝えしました通り、コラボ商品は復興応援感謝セットとして特設ページにて予約受付中です。数量限定ですので、皆さん是非ご予約ください!。(追記:こちらの商品の販売は終了致しました。)

さて、先日松徳硝子さんの工場におじゃましまして、特製冷酒器を職人さんが作っているところを見学して来ました。今回はその様子をお届けします。

■歴史ある工場

東京都墨田区錦糸町、東京の東側に位置する下町風情を残したこの街で、松徳硝子さんは90年以上操業を続けています。電球用ガラスの生産工場として創業し、時代の変化により、電球が職人による手吹きから、機械による製造にとって代わった後は、その変化に合わせ、主要製造品目をガラス器へ移行してきました。なかでも、電球製造で培った薄吹きの製法に磨きをかけることで「一口ビールグラス」と呼ばれ、江戸硝子として古くから料亭や割烹で広く愛用され続けて来た薄吹きグラスの製造を多くてがけてきました。
そして、「一口ビールグラス」や原点である「電球」、作り上げた数千種類にも及ぶガラス器製造のノウハウを元に、研究開発を続け完成させた理想とするグラス「うすはり」シリーズは、各種飲料系CMのグラスとして利用されることも多い、大人気の商品です。
そんな「うすはり」シリーズの他、特徴的な数々の商品は写真の工場から生み出されます。さすが、大正時代から続いているだけあり、歴史を感じさせます。

ss3_00.png

■職人の手で吹かれるグラス

工場に到着後すぐに、松徳硝子 齊藤さんの案内により、職人さんが今回の特製冷酒器を吹いているところを見学させてもらいました。
原料となるガラスは工場中央で、釜に入った壺(つぼ)とよばれる容器の中で溶かされています。ガラスを溶かすため、釜の温度は1400度という高温に保たれていますが、一度火を消してしまうとその温度に達するまで2週間以上かかるため、その日の製造を終えた後でも火は消さず、専門の職人さんが交代で温度を下げないように寝ずの番をするそうです。

壺の中から、棹(さお)と呼ばれるガラスを吹くための道具の先に溶けたガラスを巻き取り、形と状態をととのえて、ガラスを吹く準備をします。ガラスの状態の見極めは非常に重要で、状態が整う前に吹いてしまうと柔らかすぎてグラスの形を作ることができず、かといって遅すぎるとうまく伸ばすことが出来ません。
状態が整ったガラスに息を吹き込み、型に入れる前に少し整形します。そして一瞬のタイミングを見計らって型にいれ、棹からさらに息を吹き込み、製品を整形していきます。

規格通りに製品を作るには、ガラスを巻き取る量、ガラスの温度、型に入れるタイミング、吹き方、全てにおいて一定でなくてはいけません。もちろん、量りやタイマーなどで計測することはできませんので、すべて職人の勘と腕にかかっています。「規格に沿った製品を、いかにロスなく、数をつくる。それが腕のいい職人」だと、齊藤さんは語ってくれました。

ss3_01.png

ss3_02.png

ss3_03.png

ss3_04.png

 

今回は、一連の職人技を動画にもおさめてきました!ぜひ御覧ください。

 

■仕上げも人の手で

吹かれたグラスは、急激な温度変化があるとすぐに割れてしまいますので、写真のベルトコンベアーで熱をかけながらゆっくり冷やされます。ベルトコンベアーの入り口は500度ぐらいになっており、出口では室内と常温になっています。

ss3_05.png


冷やされたグラスは切り込みをいれてバーナーで熱することで、上部が切り取られ、飲み口ができあがります。出来上がった飲み口は、機械で荒削りをし、人の手で仕上げの削りが行われます。最後にバーナーでもう一度飲み口を熱することで滑らかに仕上げて、ついに一つのグラスが完成します。

ss3_07.png

こうして、現場を見学してみると、一つのグラスが完成するまでには、多くの職人の手が入っていることがわかります。ひとつひとつ丁寧に作られたグラスは、機械では絶対につくれない薄さを実現するとともに、均一に吹かれているため変な圧力がかからず丈夫にできているそうです。

ss3_08.png


■職人技のコラボレーション

今回は特製冷酒器を作っている、松徳硝子さんの生産現場を紹介いたしました。職人の見事な技で丁寧に作られているグラスということがわかっていただけたと思います。
酔仙の大吟醸酒も、同じように蔵人たちの技と思いが詰まった素晴らしい商品です。

酔仙酒造と松徳硝子それぞれの職人の技と思いが重なるコラボ商品は、いままで応援・ご支援いただいた皆様への感謝を込めた「復興応援感謝セット」として発売します。絶賛予約受付中ですので、ぜひ特設ページよりご予約ください!

 

酔仙・松徳硝子 復興応援感謝セット

「酔うて仙境に入るが如し 大吟醸生原酒」720mm×1本
松徳硝子、酔仙オリジナル冷酒器 ×2個

販売価格:6,300円(税込)+ 個別送料 800円

s_s2_btn1.png

※こちらの商品の販売は終了致しました。

 

この記事へコメントする

関連記事

【雪っこを楽しむ簡単レシピ】「雪っこパイン」を紹介いたします
更新:2024/03/27

【雪っこを楽しむ簡単レシピ】「雪っこパイン」を紹介いたします

【雪っこを楽しむ簡単レシピ】「雪っこシャーベット」を紹介いたします
更新:2024/03/22

【雪っこを楽しむ簡単レシピ】「雪っこシャーベット」を紹介いたします

【雪っこを楽しむ簡単レシピ】「雪っこココア」を紹介いたします
更新:2024/03/15

【雪っこを楽しむ簡単レシピ】「雪っこココア」を紹介いたします

東日本大震災あれから 13年
更新:2024/03/11

東日本大震災あれから 13年

酔仙酒造の更新情報をチェック!

  • Xで最新情報を確認する
  • メールマガジンで情報を受け取る


飲酒は20歳を過ぎてから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒はなによりも適量です。飲んだあとはリサイクル。