蔵人便り

SINAPによる復興レポート -雪っこ出荷-

2011年10月17日 あの大震災から7ヶ月。まちにまった酔仙酒造の新酒「雪っこ」が出荷された。出荷直後からたくさんのメディアで取り上げられ、Twitterや酔仙のホームページにもお祝いの言葉や、雪っこ発売を喜ぶ声がたくさんよせられている。
10 月中は岩手県内のみの出荷で県外の出荷は11月以降を予定している。また、出荷量が限られているので現在のところ酔仙酒造から個人のお客様及び酒販店様へ 直接販売することはできていない。雪っこを待ち望んでいた方々には残念なことであはあるが、Twitterのハッシュタグ#iwatesuisenにはファンの方々から雪っこの販売情報がよせられているので、飲んでみたいという方はぜひ参考にしてもらいたい。
 
新 酒を仕込み始めてから1ヶ月、出来上がったお酒は「爽やかな酸がでて、良いお酒になりました」と酔仙酒造の杜氏はいう。また金野社長も「100%の出来」 と太鼓判を押している。今後さらに仕込みをすすめたくさんの方へ届けることができるよう、安定供給を目指して努力を続けていくということだ。
 
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醸造後から出荷までの行程でもやはり苦労はあったという。今回、新たに瓶詰めの為の機械を導入し作業を進めているが、最初のころはお酒がこぼれ てしまったり、機械の中に瓶や缶が挟まってしまい、なかなか思う様に進まない。「本当に10月中に出荷できるのか」と製造部の金野泰明氏は心配だったとい う。
そんな状態の中で、懸命に努力する社員の方の負担も大きく、陸前高田市や大船渡市から通っている社員の方は、へとへとに疲れた 後に車で1時間半程の帰路につくというのだから本当に大変だ。さらに、本格的な冬が訪れ気温が下がったら、蔵の中での仕込みや瓶詰めはかなり厳しい作業に なることが予想されるので、心配の種はつきない。
 
そんな社員の方々の努力の結果、 180mlの缶で1時間に1000本程は詰められるまでリカバリーすることができ、初回の出荷時には4万5000本の雪っこが出荷された。いろいろな苦労 もあるが、震災後7ヶ月という早さで新酒を出荷できたことは、復興を願うお客様からの声や、たくさんの方の支援があってこそだ。「とくに千厩の施設を貸し て下さった岩手銘醸株式会社様さんは、いろいろな場面で酔仙酒造への配慮をかかさないでいてくれて、本当に心から支援頂けているのだなと感じています。」と金野社長がおっしゃる通り、ライバル会社からの支援は本当に大きなものであった.
 
第一弾の新酒を無事出荷した酔仙酒造。安定供給や別のお酒の製造等、まだまだ解決すべき課題は多いが、震災後の初の出荷という大きなステップをクリアしたことを心からお祝いしたい。
 
株式会社シナップ
柿内 暢昌

この記事へのコメント

雪っこを初めて知ったのは数年前に雪っこの入れ物である「缶」を東洋製罐から運んだ時でした。台風接近の雨の中、「空缶」を荷卸しした事は今でも覚えています。

普段は殆ど飲まない私ですが、週末寝る前に少し飲むと調子が良いのでお気に入りの一つになりました。

次回の雪っこ販売楽しみにしています。

【投稿】運び屋

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