蔵人便り

SINAPによる復興レポート -酔仙への声援-

20110819_1.jpg2011年08月19日 酔仙酒造の新しい醸造設備となる岩手銘醸株式会社の玉の春・千厩営業所内の蔵で金野社長と顔を合わせていた。

前回の7月末日の訪問時と比べ陸前高田の街には大きな変化があった。それは海から一つ丘を越えた場所 - ここも川を上って来た津波でほとんどの建物が壊滅の状態であったが - そこに大船渡に本社をもつスーパーマイヤが「陸前高田滝の里店」として新規店舗をオープンし、その周りにはコンビニ、携帯電話ショップ、喫茶店が立ち並び、人々が根付く拠点となるべく場所が出来上がっていた。

陸前高田の街から瓦礫がみるみる撤去されていく様子に驚いていたが、今までの変化はいわば震災の爪痕を片付けるというものだった。片付けの後にはもちろん再生がある。陸前高田の街は再生の大きな一歩を踏み出したのだなと私は感じた。

 

 

酔仙酒造も新酒の醸造に向けて着実に進んでいた。前回訪問時に醸造設備を見せて頂いた時には、酵母を作る場所の清掃が終わり、中からみたその蔵の荘厳さに息をのんだが、今日は米をふかす釜も奇麗に洗われていた。新酒醸造のために必要な機材の調達もすすめている。さらには無事だった社員を再雇用する手続きもすすめているということで、いよいよ今年の仕込みが間近に迫っているのを感じる事ができた。
月曜日には新酒醸造祈願の神様の奉納の儀式が行われ社員の方が集まるという事で、半年ぶりの醸造再開にむけてまさに着実に進んでいるといった感じだ。

20110819_2.jpgそんなお話を聞いていると、金野社長が不意に席を外された。「どうしたのかな」と思っていると手に大きな紙袋を持って帰ってきた。おもむろに取り出した箱の中にはたくさんの手作りのしおりが入っていた。なんと酔仙酒造の復興を願い、酔仙のファンの方が千羽鶴ならぬ"千枚しおり"を作って、酔仙酒造に送ってきて頂けたという。その手作りのしおりの一つ一つには四葉のクローバーがあしらわれている。「いったいどうやってやったのだろうか」「ここまでやるのは本当に大変ですよ」などと頻りに感激してしまった。さらには、一度イベントをした都内の施設から、たくさんのメッセージの入った寄せ書きも送られてきていた。一枚の色紙と、A2版程の大きさにびっしりと書き込まれたメッセージは、ファンの方の思いが詰まっている。
貴重な支援の事を話す社長の顔には感謝の気持ちがにじみ出ていた。暖かい声援を送って下さるファンの方に心から感謝しているのだろう。

酔仙酒造はいろんな方から愛されている。そういうファンの方の応援があってこそ、震災から半年で醸造再開することができたのかもしれない。
私も酔仙酒造とファンの方とのコミュニケーションのお手伝いをできる事を幸せに思う。そして、その責任の重さを改めて感じさせられた1日だった。

この記事へのコメント

15?6年ほど前に陸前高田に行き、町で酔仙酒造があるのを知り、友達と工場見学に行きました。午後でしたが少し暇な時期だったようで、中をじっくり見学させていただき、夜は町中で酔仙を飲み、美味しい魚を食べました。
工場が再開すると聞いて喜んでいます。東京ではあまりそちらのお酒を買えないので残念です。「雪っこ」が10月中旬に販売されると聞き、東京辺りで販売する予定はないか知りたく思います。また、通信で注文販売をするようなことがありましたら、どこに問い合わせをすればよいのか教えていただきたく思います。
お忙しいこととは思いますが、よろしくお願いいたします。工場に行った仲間と一緒においしい酒を堪能したいと思っておりますものでよろしくお願いいたします。

【投稿】河野 肇

雪っこの初出荷の模様を日本テレビで拝見しました。皆様のこれまでのご苦労のほどを察し不覚にも涙が出ました。本当にご苦労様でした。一般には11月中旬よりの販売になるとか、楽しみに待っております。我が家ではお正月は雪っこで祝う事が恒例になっております。
楽しみに、楽しみにしております。

【投稿】保科 光雄

コメントありがとうございます。
皆様に「雪っこ」を楽しんでいただけるよう頑張ります。
今後ともよろしくお願いいたします。

【投稿】酔仙酒造

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