酔仙酒造を知る

歴史、震災、未来への想い

歴史、震災、未来への想い

「酔うて仙境に入るが如し」酔仙誕生

岩手県沿岸の最南端(旧気仙郡)に永い伝統を誇る8軒の造り酒屋がありました。戦時中の「企業整備令」により、この8軒が1つにまとまり「気仙酒造」を設立します。これが「酔仙酒造」の前身です。地元出身の画家・佐藤華岳斎はこの酒をこよなく愛し「酔うて仙境に入るが如し」と讃え、銘柄を「気仙」から「酔仙」へ改めるよう勧めたことが酒名の由来です。 その名の通り、「地元の風土に合った美しい酒」、「芳醇にして呑み飽きしない酒」を目指し、陸前高田の本社工場では操業開始以来、改良と試行錯誤を重ねて自分たちの酒造りを確立してきました。

良い酒を造るにはそのための技術と努力が必要ですが、酔仙がこれまで大切に考えてきたことは、風土と安全醸造です。酒の旨さを追求した結果、どの酒も同じ味になるかと言えばそうではありません。地酒である以上、その土地の風土や食材に馴染んだ個性を持っているべきだと思います。また、旨い酒を造る近道は、毎日安全に仕事を出来る環境を整えることです。毎日途切れること無くコツコツと同じ作業を続ける心の平和が必要だと考えています。心を落ち着かせて、考えうる様々なリスクを減らし、自然に寄り添いながら無理をしない。

この酒造りの精神は今日に至るまで、大切に受け継いできました。そして、東日本大震災による壊滅的な被害を乗り越えてこれからも繋いでいきます。

東日本大震災発生、失ったものと失わなかったもの

平成23年3月11日、14時46分、東日本大震災発生。今まで聞いたことの無いような地響きと激しく長い揺れが続きました。 その30分後、海岸から2キロに位置する酔仙酒造まで津波は到達し、瓦礫まじりの大津波により木造4階建ての倉庫を含む全ての建物が水面下に沈み、壊滅・流失しました。高台に登り、瓦礫の山と化した酔仙を初めて見た時は「あぁ、これでもう全ておしまいだ」という気持ちになりました。

しかしながらこの直後、報道カメラのインタビューで社長は「必ず復興する!」と明言しました。このことで会社としての方向性が決まり、酔仙の復興が始まりました。

製造するための設備、販売するための在庫、全てを失った私たちですが、先ずは県内の同業者である岩手銘醸様の蔵を借り受け、醸造を開始しました。本来ならライバルであった岩手銘醸様をはじめ、義援金や物資など沢山の方々のご支援により震災後わずか半年で新しいお酒の醸造を開始する事が出来ました。

周囲の方に「なぜそんなに頑張れるのか?」と聞かれる事がありましたが、理由は単純です。「震災前にあった日常を出来ることから取り戻す。」これが復興であって、酔仙の復興への取り組みはこの中の一部です。

日常を取り戻したい。歴史は繋ぎたいのです。

翌年、3月には岩手県大船渡市に新工場の建設を開始しました。国の復興事業補助金が決まり、異例の早さでの新工場建設でした。完成までわずか5ヶ月。ゼロの状態から仕込みを開始できるまで半年間。その中で全ての準備をしなければならないため困難な道のりでしたが同8月、新工場にて仕込みを開始するに至りました。

私たちは震災により、7名の大切な従業員を失いました。また、建物や設備など形ある物も全て失いました。しかし失わなかったものもあります。それは、歴史です。取り戻しつつある日常と、それらを残したい、繋ぎたいと思う意志が今の私たちを支えています。

未来へ、進化するものと守り続けるもの

清酒を使ったリキュールや低アルコール清酒など、私たちは新しい商品づくりにも挑戦してきました。震災以降はスタンダードな日本酒のみの製造となりますが、今後も日本酒を取巻く環境は間違いなく変化して行きます。

そのような環境の変化に対して、これからは「商品」ではなくまず「人」が進化していくべきだと考えています。人が惹かれるのは場所や物ではなく、その場にいる「人」、それを作った「人」だからです。

"良いお酒を造り、それを召し上がったお客様が良い気持ちになる。"

「買って良かった」「贈って良かった」という感情はお酒に限らず商品とお客様との関係で最も基本的であり、且つ大事なものだと思います。私たちはそのための技術と心を人から人へ伝え続ける「美酒伝承」をこれからも絶やさぬよう守って行きたいと考えています。

歴史、震災、未来への想い

歴史、震災、未来への想い

創業開始以来、風土と安全醸造を大切に酔仙酒造の酒造りの精神を受け継いできました。東日本大震災に見舞われ壊滅的な被害を受けながらも、日常を取り戻し、歴史を繋いでいきたいという意思を支えに「美酒伝承」を守り続けています。

「美酒伝承」こだわりのお酒造り

「美酒伝承」こだわりのお酒造り

呑み飽きしない「きれい」なお酒をめざし、「軽快な麹づくり」「奇麗な水、強い水」にこだわりをもってお酒造りをしています。また、気仙の風土にあったお酒を醸していくことを大切にしています。

  
蔵人インタビュー

美酒伝承する人たち

想いを込めて造っている人達。その想いを届ける人達。酔仙酒造の"人"に迫ります。

蔵人紹介

蔵人紹介

技術と心を人から人へ伝え続ける「美酒伝承」を絶やさぬように大切に守り、酔仙酒造の歴史を繋いでいる蔵人たちの紹介です。

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飲酒は20歳を過ぎてから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒はなによりも適量です。飲んだあとはリサイクル。